はじめに
2023年8月に公開された、ディズニー&ピクサー最新作「マイ・エレメント」。
あの「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」を生み出したディズニー&ピクサー。
「マイ・エレメント」は、火、水、土、風のエレメントたちが暮らす世界を描いた、圧巻の映像美で話題ですよね。
ただ、「マイ・エレメント」の魅力は、映像だけにとどまりません。
実は、音楽も、映画を語る上で欠かせない重要な要素なんです。今回は、そんな「マイ・エレメント」の音楽の魅力を徹底解剖!
映像美を超える、音で感じる感動体験の世界へ、あなたをご案内します。こちらもチェック!
音楽が彩る、エレメントたちの感情と物語の世界
「マイ・エレメント」の音楽を担当したのは、ピクサー作品をはじめ、「007」シリーズなど、数々の名作を手掛けてきた巨匠、トーマス・ニューマン。
彼の創り出す音楽は、壮大なオーケストラから、繊細なピアノの旋律まで、実に多彩。
「マイ・エレメント」でも、その才能を遺憾なく発揮し、映画の世界観を見事に表現しています。
例えば、主人公・エンバーのテーマ曲は、力強く、それでいてどこか切なさを感じさせるメロディーが印象的。
彼女の持つ、情熱的で真っ直ぐな性格と、内に秘めた葛藤を見事に表現しています。
一方、もう一人の主人公、水のエレメント・ウェイドのテーマ曲は、軽やかで透明感のある音色が特徴的。
彼の穏やかで優しい人柄が、音楽からも伝わってきますよね。
このように、「マイ・エレメント」の音楽は、登場人物たちの個性を際立たせるだけでなく、彼らの心情の変化や、物語の展開をよりドラマティックに演出してくれるんです。
火と水、相反するエレメントの出会いを、音楽はどう表現する?
「マイ・エレメント」で特に注目すべきは、火のエレメント・エンバーと、水のエレメント・ウェイドが出会った時、そして二人の関係が変化していく中で、音楽がどのように使われているか、という点です。
例えば、初めて二人が出会うシーン。
本来であれば、決して交わることのないはずの火と水。
その対比を、音楽では、激しく燃え盛るような音と、静かに流れる水の音で表現しています。
まるで、二人の間に起きる化学反応を、音で感じているかのよう。
そして、物語が進むにつれて、二人の関係も少しずつ変化していきます。
最初は反発し合っていた二人ですが、次第に互いを理解し、惹かれ合っていく。
その過程を、音楽は、繊細な弦楽器の音色や、温かいピアノの旋律で表現しています。
まるで、二人の心が徐々に溶け合っていくように、音楽もまた、優しく、そして力強く、二人の関係を包み込んでいくんです。
日本語吹替版で聴く、Superflyの歌声が紡ぐもう一つの「マイ・エレメント」
日本語吹替版のエンディングを飾るのは、日本を代表するアーティストSuperflyが歌う「やさしい気持ちで(マイ・エレメントver.)」です。
2009年にリリースされた名曲を、本作のためにリアレンジ。
Superflyの力強くも透明感のある歌声は、エンバーとウェイドの未来、そして、それぞれの道を歩み始める二人の背中を優しく、力強く後押ししてくれるようです。
映画の感動をそのままに、日本語の歌詞がより深く心に響く、特別なバージョンとなっています。
音楽を通して、より深く心に響く「マイ・エレメント」の世界
「マイ・エレメント」は、映像美、ストーリー、そして音楽、すべてが完璧に調和した、まさに傑作と呼ぶにふさわしい作品です。
その中でも、音楽は、登場人物たちの感情をより繊細に表現し、物語の世界観をより深く、豊かに描き出す、重要な役割を担っています。
ぜひ、映画館で、そしてサントラで、「マイ・エレメント」の音楽の世界に浸ってみてください。
きっと、あなたの心に深く響き、忘れられない感動体験となることでしょう。
主題歌「Steal The Show」が奏でる、希望に満ちた未来
「マイ・エレメント」の音楽の魅力は、劇伴音楽だけではありません。
世界的人気を誇るシンガーソングライター、ラウヴが歌う主題歌「Steal The Show」も、映画の世界観を見事に表現しています。
「僕らは世界を驚かせる、誰も見たことのないショーを」
そんな力強い歌詞が印象的なこの曲は、エンバーとウェイドの、そして、あらゆる違いを乗り越えようとする人々の、希望に満ちた未来を予感させます。
ラウヴの透き通るような歌声は、映画の感動をさらに盛り上げ、観る者の心を強く揺さぶることでしょう。
「マイ・エレメント」の音楽で、感動を再び
「マイ・エレメント」の音楽は、映画を観終わった後も、あなたの心に残り続けることでしょう。
そして、再び音楽を聴いた時、あの感動が鮮やかに蘇ってくるはずです。
ぜひ、映画館で、そしてサントラで、「マイ・エレメント」の音楽の世界に浸ってみてください。