
【子役チーム編】子どもから大人へ成長した中心キャスト
まずは、物語の核を担ってきた「子どもたち」のキャストから見ていきましょう。というのも、彼らこそが本作の成長物語を象徴する存在だからです。シーズン1で出会ったときにはまだあどけなかった彼らが、シーズンを重ねるごとにどう変わっていったのか。順番に追っていきます。
エル(イレブン)役/ミリー・ボビー・ブラウン
まず筆頭に挙げたいのが、超能力を持つ少女エル(イレブン)を演じたミリー・ボビー・ブラウンです。彼女は2004年2月19日、イングランド人の両親のもとスペインのマルベーリャで生まれました。つまり、シーズン1配信時はまだ12歳前後だったことになります。それにもかかわらず、ほとんどセリフのない役柄を、表情と佇まいだけで演じきり、一躍世界的スターへと駆け上がりました。
しかも、彼女の活躍はドラマにとどまりません。実際、2019年には映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でハリウッド大作デビューを果たし、その後も『ゴジラvsコング』に出演しています。さらに、Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズでは主演に加えて製作も兼任し、SF大作『エレクトリック・ステート』にも出演するなど、活動の幅を大きく広げてきました。このように、彼女はまさに本作が生んだ最大のスターと言えるでしょう。
マイク役/フィン・ヴォルフハルト
次に紹介するのは、仲良し4人組のリーダー格マイクを演じたフィン・ヴォルフハルトです。彼は2002年12月23日、カナダのバンクーバー生まれ。したがって、シーズン1配信時はまだ13歳でした。それでも、物語の展開をリードする落ち着いた演技で、視聴者の心をつかみました。
とりわけ注目すべきは、彼の映画俳優としての飛躍です。たとえば、2017年にはスティーヴン・キング原作のホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』に出演し、知名度を一気に高めました。加えて、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』などの話題作にも続けて出演しています。さらに、彼は声優や音楽活動にも取り組んでおり、俳優の枠を超えたマルチな才能を発揮しているのです。
ダスティン役/ゲイテン・マタラッツォ
続いては、人懐っこいムードメーカーのダスティンを演じたゲイテン・マタラッツォです。彼は2002年9月8日、アメリカのニュージャージー州生まれ。ちなみに、彼自身も役柄と同じ鎖骨頭蓋異形成症(CCD)という症状を抱えており、その事実を公表しながら役を通じて勇気を与えてきました。つまり、彼の存在そのものが、本作の「居場所を見つけられない人へ声を届ける」という精神を体現しているのです。
また、彼はもともと舞台出身でもあります。実際、Netflixの番組「プランク・エンカウンターズ」では司会とプロデューサーを務めるなど、演技以外の分野でも活躍してきました。なお、私生活ではマイク役のフィンとルームシェアをしていた時期もあり、キャスト同士の絆の深さがうかがえます。
ルーカス役/ケイレブ・マクラフリン
そして、現実的な視点を持つ少年ルーカスを演じたのが、ケイレブ・マクラフリンです。彼は2001年10月13日、アメリカのニューヨーク州生まれ。実は、本作の前にはミュージカル『ライオン・キング』の若きシンバ役で舞台に立っていました。そのため、確かな演技力をすでに備えていたのです。なお、シーズン1では15歳でしたが、最終章では24歳へと成長を遂げました。
その後の活躍も目覚ましいものがあります。たとえば、2020年には映画『コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は』に出演し、2024年にはNetflix映画『デリヴァランス―悪霊の家―』にも参加しました。さらに、メットガラなどで披露する独創的なファッションでも注目を集め、ファッションアイコンとしての一面も持っています。
ウィル役/ノア・シュナップ
物語の発端となる失踪する少年ウィルを演じたのは、ノア・シュナップです。彼は2004年10月3日、アメリカのニューヨーク州生まれ。シーズン1では、裏側の世界に連れ去られるという、物語の起点となる重要な役を担いました。そして、シーズンを追うごとに、ウィルの内面の葛藤を繊細に演じ分けていきました。
映画での活躍も見逃せません。具体的には、2019年の映画『アーニャは、きっと来る』や『エイブのキッチンストーリー』で主演を務めています。なお、彼はエル役のミリー・ボビー・ブラウンとは特に親しく、彼女の結婚後には子どものゴッドファーザー(代父)を務めるほどの深い友情で結ばれています。このように、画面の外でも本物の絆が育まれてきたのです。
マックス役/セイディー・シンク
シーズン2から登場し、瞬く間に人気キャラクターとなったマックスを演じたのが、セイディー・シンクです。彼女は2002年4月16日、アメリカのテキサス州生まれ。もともとはブロードウェイ・ミュージカル『アニー』のタイトルロールでデビューした実力派です。なお、初登場時は15歳でしたが、最終章では23歳になっていました。
その演技力は、映画界でも高く評価されています。たとえば、2022年にはアカデミー賞にもノミネートされた映画『ザ・ホエール』に出演しました。さらに、今後はマーベル作品への出演も発表されており、ますます活躍の場を広げています。つまり、彼女もまた本作から羽ばたいた実力派俳優の一人なのです。
【ティーン・若手チーム編】物語に厚みを加えた高校生世代
続いては、子どもたちより少し年上の、ティーンエイジャー世代のキャストを紹介します。彼らは恋愛や進路の悩みといった、より複雑なドラマを物語に持ち込みました。その結果、本作は単なる子どもの冒険譚にとどまらない、奥行きのある群像劇へと深まっていったのです。
ナンシー役/ナタリア・ダイアー
まず、マイクの姉ナンシーを演じたのがナタリア・ダイアーです。彼女は1995年1月生まれで、聡明で行動力のあるナンシーを好演しました。当初は恋愛に揺れる少女として描かれましたが、シーズンを追うごとに、真相を追う記者のような芯の強い女性へと成長していきます。なお、彼女は映画『闇はささやく』などにも出演しています。
ジョナサン役/チャーリー・ヒートン
次に、ウィルの兄ジョナサンを演じたチャーリー・ヒートンです。彼は1994年2月生まれのイギリス出身。内向的だが家族思いの青年を、繊細に演じました。興味深いことに、彼は共演者のナタリア・ダイアーと実生活でもパートナー関係にあります。つまり、劇中のジョナサンとナンシーの関係が、現実でも結ばれた形です。
スティーブ役/ジョー・キーリー
そして、シリーズきっての人気キャラクターへと成長したスティーブを演じたのが、ジョー・キーリーです。彼は1992年4月24日、アメリカのマサチューセッツ州生まれ。当初は「嫌な奴」として登場したものの、モンスターとの戦いを通じて、面倒見の良い兄貴分へと変化していきました。その魅力的なキャラクター変化は、本作の見どころの一つと言えるでしょう。
また、彼は俳優業と並行してミュージシャンとしても活動しています。実際、「Djo」名義でリリースした楽曲が世界的にヒットし、グラミー賞にノミネートされるほどの評価を得ました。さらに、映画『フリー・ガイ』やドラマ『ファーゴ』シーズン5にも出演するなど、俳優としての存在感も増し続けています。
ロビン役/マヤ・ホーク
シーズン3から登場し、新たな風を吹き込んだロビンを演じたのが、マヤ・ホークです。彼女は1998年7月8日生まれで、なんと俳優のユマ・サーマンとイーサン・ホークの長女という、サラブレッドの血を引く存在です。機転が利き、ウィットに富んだロビンは、登場すると同時にファンの心をつかみました。
加えて、彼女は非常に芸術性の高いキャリアを築いています。たとえば、タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演する一方で、シンガーソングライターとしても活動しているのです。このように、女優と音楽家という二刀流の道を歩んでいます。
【大人チーム編】物語を支えたベテラン俳優たち
最後に、子どもたちを見守り、物語に重厚さを与えてきた大人のキャストを紹介します。彼らはすでに実績のあるベテラン俳優であり、その確かな演技が作品全体の信頼感を支えてきました。だからこそ、本作はホラーでありながら、家族の物語としても深く響くのです。
ジョイス役/ウィノナ・ライダー
まず、ウィルの母ジョイスを演じたのが、名女優ウィノナ・ライダーです。彼女は1971年10月29日生まれ。『シザーハンズ』や『17歳のカルテ』など、数々の名作で知られるレジェンドです。本作では、息子を失った母親の必死の姿を、鬼気迫る演技で表現しました。つまり、彼女の存在が、物語の感情的な軸を支えていたのです。
ホッパー役/デヴィッド・ハーバー
次に、ホーキンス署長のホッパーを演じたデヴィッド・ハーバーです。彼は1975年4月生まれ。過去に娘を亡くした過去を抱えながら、エルと父娘のような絆を育む役どころを、力強く演じました。なお、彼は本作での成功を足がかりに、リブート版『ヘルボーイ』の主演や、マーベル映画『ブラック・ウィドウ』のレッド・ガーディアン役など、大作への出演を重ねています。
マレー役/ブレット・ゲルマンほか
さらに、陰謀論者で私立探偵のマレーを演じたブレット・ゲルマンも、独特の存在感で物語に彩りを添えました。彼は1976年生まれで、ドラマ「Fleabag フリーバッグ」などへの出演でも知られています。このほかにも、シーズン5の新キャストとして、映画『ターミネーター』のサラ・コナー役で有名なリンダ・ハミルトンが、ドクター・ケイ役で参加しました。したがって、最終章は新旧の実力派が顔を揃える、豪華な布陣となったのです。
【総括編】10年間で起きたキャストの変化
ここまで個別に見てきましたが、最後にシリーズ全体を通したキャストの変化を整理しておきましょう。なぜなら、その変化こそが本作の隠れた主題だったとも言えるからです。
主要子役の成長まとめ
下の表は、主な子役たちのシーズン1配信時と最終章時点での、おおよその変化をまとめたものです。こうして並べてみると、彼らがいかに大きく成長したかが、一目でわかります。
| キャスト | 役柄 | 生年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ミリー・ボビー・ブラウン | エル | 2004年 | 映画『ゴジラ』『エノーラ・ホームズ』で主演級に |
| フィン・ヴォルフハルト | マイク | 2002年 | 映画『IT』などで映画俳優として飛躍 |
| ゲイテン・マタラッツォ | ダスティン | 2002年 | 舞台・司会など多方面で活躍 |
| ケイレブ・マクラフリン | ルーカス | 2001年 | ファッションアイコンとしても注目 |
| ノア・シュナップ | ウィル | 2004年 | 映画で主演を務めるなど成長 |
| セイディー・シンク | マックス | 2002年 | 『ザ・ホエール』やマーベル作品に出演 |
なぜキャストの成長が物語を豊かにしたのか
では、なぜキャストの成長が、これほど作品にとって重要だったのでしょうか。その理由は、登場人物の年齢と俳優の年齢が、ほぼ並行して進んでいったからだと考えられます。つまり、子どもたちが思春期の悩みや初恋、進路の不安に直面していく過程を、俳優自身もリアルに経験していたのです。だからこそ、彼らの演技には作り物ではない真実味が宿りました。
言い換えれば、視聴者は単にドラマを観ていたのではなく、一人一人の子どもが大人になっていく姿を、9年もの間ともに見守ってきたことになります。したがって、最終章を迎えたときの感慨は、ひとしお深いものだったでしょう。このように、キャストの成長そのものが、本作を唯一無二の作品にした最大の要因だったのです。
まとめ:彼らとともに過ごした10年
このように、『ストレンジャー・シングス』のキャストたちは、約10年という長い時間をかけて、子どもから大人へと成長を遂げてきました。そして、その一人一人が、今や映画や音楽など、さまざまな分野で輝きを放っています。つまり、本作はホーキンスの物語であると同時に、若き才能たちが羽ばたいていく実話のドキュメントでもあったのです。
もちろん、シリーズは完結しました。しかし、Netflixでは今も全シーズンが配信されています。だからこそ、彼らの成長の軌跡を、ぜひシーズン1から改めて追いかけてみてください。きっと、初めて観たときとは違った感動が、あなたを待っているはずです。
※本記事のキャスト情報・プロフィールは公開された公式発表および各メディア報道に基づいています。年齢や役柄に関する記述は、配信時期や公表情報をもとにしています。




