2026年10月9日(金)に公開された映画『バイオハザード』。バイオハザードの見どころは、ゲームをプレイしているような没入感と、恐怖と笑いが同居するノンストップの90分間にあります。本記事では、実際の批評やレビューも参考にしながら、見どころと作品の仕掛けを、結末に触れずに整理して解説します。なお、本作はR15+指定で、グロテスクな描写を含みますので、ご注意ください。
物語の展開:ある医療品を届けるだけの仕事が、地獄の一夜に
物語は、ごく普通の配達人ブライアンが、ある医療品をラクーンシティへ届ける仕事を引き受けるところから始まります。ところが、その夜はすぐに、人類史上最もツイてない一夜へと変わっていきます。主人公目線でリアルタイムに進む90分間は、次々に迫る恐怖の連続です。映画.comのユーザーレビューには、荷物を街に届けるというそれだけのストーリーなのに、とにかく面白いという感想が見られ、シンプルな設定が作品の強みになっています。
バイオハザードの見どころ1:ゲームのプレイ感覚をそのまま映画にした構成
最大の見どころは、ゲームの遊び心地を、構造ごと映画に持ち込んでいる点です。公開された特別映像では、ひとつ切り抜けたらすぐに次のステージが待っていて、息をつく暇もロード画面すらない構成であること、そしてハンドガンからショットガン、マシンガンへと、武器が段階的に強くなっていく展開が紹介されています。クレッガー監督は、映画のトーンやテンポ、ずっと付きまとう恐怖感、場所ごとに独自の脅威がある点まで、すべてゲームのDNAから取り入れたと説明しています。レビューにも、弾や武器を手に入れたり地下道を歩いたりするゲーム感が面白かったという声や、ゲームを遊んでいる感覚を映画にすることに全振りしていると評するものがあります。シネマトゥデイの映画短評でも、ゲームのネタを各所に配置しながら、サバイバルホラーというオリジナル精神を再現していると評価されました。
バイオハザードの見どころ2:恐怖と笑いが同居する90分
2つ目の見どころは、恐怖と笑いのバランスです。映画.comのユーザーレビューでは、暗闇の中から何が現れるか分からない恐怖と、どこかユーモラスなゾンビとのバトルが同居している点が評価され、「2026年最高のホラー映画」という声も寄せられました。シネマトゥデイの映画短評は、恐怖と笑いが繰り出す没入感によって、巻き込まれパニック×モンスターものとして新機軸を打ち出していると紹介しています。クレッガー監督自身も、ブライアンが落ち着いてひと息つける瞬間を意識的に作っており、そうした時間があるからこそ、他の場面のインパクトが効いてくると述べています。ライミやカーペンターを思わせる、ホラー映画の緩急を指摘するレビューもあります。
バイオハザードの見どころ3:普通の配達人だからこそ生まれる緊張感
3つ目の見どころは、主人公ブライアンのキャラクターです。主人公は、とにかく前に進むしかなく、暗くて周囲は見えず、どこから何が来るのか予測できません。シネマトゥデイの映画短評では、高い報酬に釣られて地獄を見る配達人の、ある意味“能天気”なキャラクターが、暗澹とした状況の中で一瞬も飽きさせないと評されています。映画.comのユーザーレビューには、危険な状況の中で任務を遂行する、見かけによらぬ責任感の強さに緊張感を覚えたという感想もありました。急に現れるクリーチャーが、異様にグロテスクな姿で観客の目を引きつける点も、本作ならではの魅力です。
バイオハザードの見どころ4:劇場の大画面と音で味わう恐怖
本作は、IMAXでの鑑賞を挙げるレビューもあり、劇場の大画面と音響で味わう価値のある作品として楽しまれています。日本語吹替版は、下野紘が演じる、ビビりまくり、叫びまくり、逃げまくる配達人ブライアンの声が見どころとして紹介されており、吹替のほうが良いかもしれないという感想も見られました。ゲームをやりこんだ人ほど、ゲームの要素を随所に感じ取れる一方で、ゲームの知識がなくても楽しめたという声も目立ちます。
考察:なぜ評価が分かれるのか
バイオハザードの見どころを振り返ると、本作は絶賛の声が多い一方で、評価が分かれる作品でもあります。Filmarksでは3万件を超えるレビューで平均4.0点(執筆時点)、シネマトゥデイの映画短評は5人の平均が4.2点と、全体としては高評価です。しかし、結末に賛否が出ている、説明が少なくて分かりにくい、従来のバイオハザードに比べてクリーチャーの見た目の“バイオ感”が薄い、脇役の描き込みが浅い、といった意見も見られます。後半はゲームの展開がそのまま映像になったようで、シーンの切り替わりの唐突さが気になったというレビューもありました。この賛否には、意味があるのではないでしょうか。ゲームの主人公たちの物語を期待するか、ゲームのプレイ感覚を再現した体験型のホラーとして観るかで、評価が大きく変わるのだと思えます。「本作はバイオハザードではない」と感じる人がいる一方で、ゲームをやりこんでいる人ほどバイオだと感じる、という声もあるのは、その表れなのかもしれません。
※本記事の考察部分は執筆者による推測・解釈を含みます。見どころ・評価に関する記述は、公式発表、監督インタビュー、各種映画批評およびレビューサイトの感想に基づいています。






