今期の日曜劇場「VIVANT」(読み:ヴィヴァン)は、放送開始までストーリーが謎に包まれており、話題となっていました。
事前に発表されていた豪華キャスト、数々のヒット作を手掛けてきた福沢監督の作品とあって、皆の上がった期待に応えることができるのかとファンは心配でしたが、いざふたを開けたらクオリティーは本物。毎回開示されていく伏線回収や衝撃の展開がSNSを中心に話題になり、回を追うごとに視聴率も上昇しています。
今回の記事では、そんな「VIVANT」を語る上で欠かせない外国人キャラについて紹介していきたいと思います。チンギスやドラムなど、愛される要素ばかりの個性豊かなキャスト達。「VIVANT」を見たことがない方も、ファンの方も是非この記事を見て、来る第6話を待ちましょう!
尚、記事の都合上8月13日放送の第5話までのネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
そもそも「VIVANT」って?簡単にあらすじを解説!
ここでは、「『VIVANT』って話題だけどどんな話?」という方のために、あらすじを簡単に解説!
堺雅人さん演じる主人公の乃木は、会社の誤送金問題を解決するため架空の国バルカ共和国へ向かうと、爆破事件に巻き込まれ追われる身となってしまいます。しかし実は、乃木は『別班』と呼ばれる組織に所属しており、社会の是のために暗躍していました。
『別班』や公安など、様々な組織が社会の諸問題に関わっていくという予測不能のエンターテインメントです。ちなみに、『別班』の他のメンバーには松坂桃李さん演じる黒須がいます。そのほか、阿部寛さん演じる野崎が所属する公安や、役所広司さん演じるベキがリーダーを務めるバルカ共和国のテロ組織『テント』など、様々な陰謀が渦巻くスケールの大きな話となっています。加えて、キャストが日本の芸能界を代表するような布陣で、犯人が読めないのも魅力です。
まだ明かされていない伏線や謎などが、SNSにて考察の的となり話題性は増加。第5話の視聴率は14.2%となりました。展開が読めない話となっており、今後乃木達がどのような運命をたどっていくのか注目です。
全てが謎に包まれた「VIVANT」はどんなドラマ?豪華俳優陣など、今分かる情報から考察!
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「VIVANT」の海外キャストが話題!チンギス、ドラムって何者?
「VIVANT」にて特に話題となっているのは海外キャストです。日本ドラマでは異例なほど海外のシーンが多く、それに応じて海外の役者さんが多くなっています。バルカ共和国のモデルはモンゴルで、作中に登場する言語もモンゴル語。そのため、海外キャストはモンゴルの方が多くなっています。
今回は、数多くのキャストさんの中から、特に印象的な方を抜粋して紹介したいと思います。演じている俳優さんについての情報も少し調べてみました。
まずは、バルカ共和国の警察官であるチンギス。
彼は優秀な警察官で、第一話では乃木達を爆破事件の重要参考人として追いかけました。そのしつこさが恐ろしく、どこまでも追いかけてくる姿が印象的でした。乃木達の無実が明らかになった後は,テロ組織のメンバーを見つけ出すことを目的とする公安の野崎に協力しています。
愛国心があり、真面目な働きぶりが好印象なチンギス。野崎との協力も渋々行いつつも、仕事はきっちりとこなすそのツンデレぶりも「ギャップ!」とファンを増やしています。余談ですが、何かと怪しい登場人物が多いこのドラマにおいて、裏表ない正義感を持つチンギスは「唯一信じられる存在」と言われています。(笑)
ちなみに、チンギスを演じられているのはモンゴル人俳優Barslkhagva Batbold(バルサラハガバ・バタボルド)さん。
現在37歳で、これまでも様々な映画に出演しています。自身のInstagramでは渋谷のスクランブル交差点にて笑顔の写真やキャストとの2ショット、将棋を打つ姿などドラマ撮影を楽しんでいる様子が投稿されていました。気になる方は調べてみてください。
次に、「VIVANT」を語る上で欠かせないのはドラム。
野崎の協力者で、バルカ共和国にて逃亡の手助けをしたり来日して様々な協力をしたりとその『有能』ぶりが話題です。車の運転が上手、強いなどハイスペックさが目立つ彼。
日本語とモンゴル語がどちらも分かるという設定で、日本語で対話をする際はスマホの音声ツールを使うのが特徴です。
ちなみに、音声ツールの声は「名探偵コナン」の灰原哀や「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイなどクールな女性の役が多い声優の林原めぐみさんです。
ドラム自体は男の人なのですが、その声と愛らしいコミカルな動き、キラキラとした純朴そうな目で「かわいい!」とファンが急増中。SNSでは「今週のドラムかわいいポイントまとめ」など放送後に話題になるほど!もはや、ドラムが殺伐した作品の雰囲気を和ませると言っても過言ではありません。余りの人気に、「ドラムが裏切ったらどうしよう…」と今後の展開を心配する声もちらほら。
そんなドラムを演じているのは日本人の富栄ドラムさん。芸名がそのまま役名になったんですね!元相撲取りで13年間土俵に立った後、引退後はYouTuberとして活動していました。現在31歳で、特技はバク転だそうです。
役者としては、元力士という経験から一ノ瀬ワタルさん主演、ネットフリックスにて話題を呼んだ「サンクチュアリ -聖域-」に出演しました。「バク転力士」でバズり、主戦場をSNSに移していた中での話題作への抜擢。現在も「VIVANT」の番宣要員としてバラエティーへ引っ張りだこで、外国人役もこなせる今後にも注目な役者さんです。TwitterをはじめとするSNSでは流暢な日本語を使用しており(当たり前ですが)、『ドラム』の印象が強い視聴者は面食らうかも?
また、二階堂ふみさん演じる医師の柚木が面倒を見ている、病気の少女ジャミーンも活躍しています。
第一話では行き倒れていた乃木を助け、その恩から彼はジャミーンの手術代を帰国後支援しました。母親を失ったショックから話すことができませんが、「いい人を見分けられる」能力を持っており、乃木達を信頼するきっかけになりました。
演じているのはモンゴル人子役Nandin-Erdene Khongorzul(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)さん。オーディションで選ばれ、今作がお芝居初挑戦らしいです。監督はナンディンさんに目をかけており、丁寧に演技を教えたというエピソードも!二階堂ふみさんも「ジャミちゃん」と可愛がっている様子がインタビューから伝わってきます。ちなみに、テロからジャミーンを庇って亡くなったジャミーンの父親はTsaschikher Khatanzorigさんが演じています。
その他、テントの幹部であり、自爆テロを引き起こした犯人ザイールはErkhembayar Ganboldさん。テントの幹部で乃木に脅され、情報を伝えたアリ・カーン役は日本人俳優山中崇さんが演じています。外国人役もドラムのように日本人が演じていることがあり、キャスティング選考も面白いですね。まだ出てきていない海外キャストも多数いらっしゃるので、第6話以降も見逃せません!
最後に
今まで池井戸潤作品など、原作がある作品を担当していた福沢監督。そんな彼が手掛けたオリジナル作品は、そのスケールやストーリーが唯一無二です。
日本人キャストが豪華すぎて、つい海外キャストの存在を忘れてしまいがちですがこちらも作品の花を添える存在となっています。TBSの威信をかけたような今期の日曜劇場。一見とっつきにくい作品ではありますが、今回紹介したようにドラムの可愛さやチンギスのツンデレなどコミカル要素もあります。
「VIVANT」に重苦しいイメージを持ち敬遠していた方はぜひ見てみてください!
今回はチンギスをはじめとする海外キャストを話題性と共に紹介しました。ここまでご覧いただきありがとうございました!