夏ドラマもいよいよ折り返し!今期は、スケールがとにかく大きい「VIVANT」や胸キュンシーンが話題を呼んでいる「ウソ婚」など話題作が多い印象にあります。
その中で、これまでに「半沢直樹」など数々の人気ドラマの原作となり、もはや作品の面白さを担保する『ブランド』になりつつある池井戸潤さん原作のドラマ「ハヤブサ消防団」が話題です。
このドラマは小さな村を舞台に放火事件が次々と引き起こされるホラーミステリーで、主演は中村倫也さんです。視聴率も8月24日放送の第6話が9.6%と健闘しています。
今回は、そんな話題のドラマ「ハヤブサ消防団」の伏線や事件の犯人を、これまで開示された情報を基に考察していこうと思います!どうぞ最後までご覧になってください。
尚、記事の執筆者は原作を読んでいないため、本記事において原作のネタバレは一切ありません。ご安心ください。ですが、記事の都合上ドラマ第6話までのネタバレが含まれます。ご了承ください。
「ハヤブサ消防団」、これまでのあらすじなどを振り返り!
「ハヤブサ消防団」はテレビ朝日系で木曜9時から放送されているドラマです。あらすじは、芽が出ない作家である主人公三馬太郎が『ハヤブサ地区』と呼ばれる田舎の集落に移住し、住人の勧誘も受け消防団に加入。地区で頻発する放火事件や宗教組織、ソーラーパネル開発といったきな臭い事象に巻き込まれていくという話です。
他の登場人物も、今後の考察に関わっていくためここからキャストを含めて紹介していきます。
東京からやってきた、秘密を抱えた元脚本家立木彩役に川口春奈さん、頼れる三馬の編集者、中山田洋役に山本耕史さん。そして、どこか胡散臭いソーラーパネルの営業マン真鍋役に古川雄大さんがいらっしゃいます。
加えて、このドラマに欠かせない存在である消防団のメンバーも紹介!消防団の頼もしい部長でいつも冷静な賢作役に生瀬勝久さん、分団長で消防団のことをとにかく愛している郁夫を橋本じゅんさん、陽気で口が軽く、三馬と年が近いため仲良しな勘助役を満島真之介さん、役場に勤めており皆の仲介役な森野役を梶原善さん、骨董店を営んでおり伸びない動画投稿者でもある徳田役を岡部たかしさんが演じています。
第6話では、「この5人の中に放火犯がいる」という衝撃の事実が発覚し、仲睦まじいコメディシーンはもう見られないのか…とたくさんの視聴者が絶望しました。
ここからは『寺と浩喜』『宗教組織と立木彩』『ソーラーパネル開発と真鍋』『消防団』という四つの怪しいカテゴリに分け、一つ一つ考察していきます。
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ハヤブサ消防団は実話!原作者の池井戸潤が自分を投影したミステリー
怪しいポイント①~寺と浩喜~
村の寺、『随明寺』に関する怪しいポイントは、主に二つです。
一つ目は、今まで放火された家が熱心な檀家で、寄進が多い人が狙われているということ。寺には寄進額が記されており、額が高いところから被害に遭っている、ということに三馬は気づきました。なぜそのような人を狙うのか、犯人の動機に関する情報はまだ明らかにされておらず謎が残ります。
二つ目は、寺で面倒を見ていた元不良である浩喜(演:一ノ瀬ワタルさん)の死です。浩喜は川で死体となって発見され、死の直前発生した放火事件の犯人であるという嫌疑をかけられました。しかし、三馬は浩喜が新参者である自分を気にかけてくれたこともあり、浩喜犯人説には疑問を抱いています。ですが事件前に浩喜が目撃されており、事件に関わっていることは確かでしょう。
余談ではありますが、堅物そうな寺の住職が前話から急に探偵のような行動を見せるシーンがあり、見ていてそのギャップに少し笑ってしまいました。今後も寺のシーンには要注意!
怪しいポイント②~宗教組織と立木彩~
ここ数話で一気に登場した新興宗教組織『アビゲイル騎士団』。この組織の不穏さもドラマを盛り上げています。
第5話にて、立木が以前この組織に入信していたという事実が明かされました。この組織は以前に信者を殺害したという事件が起こり、世間の大きな注目を集めていました。立木は東京での辛い経験に付け込まれ入信し、現在は脱会しハヤブサ地区で暮らしています。
これで組織の縁が切れている…と安心している三馬ですが、三馬が追っている謎の美女の写真を見て、微笑む立木のカットで第5話は終わり、組織の繋がりはまだ続いているのか…?と視聴者の不安をあおりました。加えて、立木がしきりに話しかけているただならぬ老婆の正体など、『アビゲイル騎士団』、立木彩の真相などは蔑ろにできなさそうです。
第7話の予告編でも、三馬のサイン会に組織のメンバーが訪れるというシーンが写っており、以降も謎を解く手がかりになるでしょう。
第5話より恋愛的な関係となった三馬と立木。キスシーンは一瞬このドラマがミステリーであることを忘れさせるほど美しかったです。
怪しいポイント③~ソーラーパネル開発と真鍋~
このドラマの中で見るからに胡散臭いのが、住民にソーラーパネルの設置を進める真鍋の存在です。
放火の被害者は皆以前にソーラーパネルの売却のため、土地の売却を勧められた人であるという共通点もあり、三馬をはじめとする消防団のメンバーも彼を注視しています。
真鍋は独特な人たらしの雰囲気で、住民に入り込んでおり消防団の疑念を躱していきます。しかし、浩喜が放火犯であるという噂を流した張本人であるという疑惑や営業員になる前からハヤブサ地区をうろついていたという事実など怪しさ満点!全ての黒幕説まで上がっており、彼が何らかの形で事件に関わっているというのは間違いないでしょう!
ちなみに、真鍋を演じる古川雄大さんがイケメンなため、怪しさがより増しています。あんなイケメンに「土地売って」と言われたら確かに売りたくなりますよね…。
怪しいポイント④~消防団~
第6話にて、「消防団の中に犯人がいる」と断定され、気前のいいおじさんたちが急に怪しく見えてきた方も多いのではないでしょうか?家が放火された賢作と火災発生時に三馬と一緒にいた勘介は犯人ではない、と推理されていました。
すると残りは、森野、徳田、郁夫の三人…全員が怪しい要素がなく、断定するのは困難と言えるでしょう。その上、先ほどから提示している3つの怪しいポイントとのつながりも分かっておりません。
果たしてこの中に犯人がいるのか?実は自作自演の賢作や、トリックを使って放火した勘介、そしてミステリーの常とう手段である『主人公が犯人』というオチで三馬が犯人か?考えれば考えるほど可能性が出てきますね。第7話の予告では三馬が犯人の目星がつき告白するというシーンがあり、いよいよ犯人が分かるようです!楽しみですね。
その他、『中山田犯人説』や『三馬二重人格説』(これは大分日曜劇場に引っ張られている気がしますが)など、SNSでは考察合戦が続いています。原作のネタバレに注意して、皆さんも拝見してみてはいかがでしょうか。
まとめ
近年、SNSの台頭により、考察が話題のドラマが増えているように感じます。安定な原作にテレ朝の完成形ともいえる演出、そしてキャスト陣の演技力の高さにより、「ハヤブサ消防団」も人気を保っています。
夏ドラマ平均視聴率ランキングでは、「VIVANT」に次ぐ2位と、大健闘を見せています。エンディングで流れるちゃんみなさんの主題歌「命日」も雰囲気にぴったりですよね!
そんなこのドラマも、残り数話となってしまいました。遂に張られてきた伏線が次々と開示されていくことでしょう。
是非皆さんも、リアタイして最新話を見てみてくださいね。今回は現在放送されているドラマ「ハヤブサ消防団」の犯人考察や伏線をまとめました。ご覧いただき、ありがとうございました!